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相続が発生した場合の権利関係に関する問題 「賃貸不動産経営管理士」の試験まで72日② 平成29年の過去問 問16

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「賃貸不動産経営管理士」の試験まで72日②

「賃貸不動産経営管理士」の試験まで72日②。

今日の2問目は、相続が発生した場合の権利関係に関する問題です。

「賃貸不動産経営管理士」の試験 平成29年の過去問 問16

【問 16】 住宅の賃貸借契約の当事者に相続が発生した場合の権利関係に関する次の記述のうち、適切なものの組合せはどれか。

  • ア 借主に相続が開始し、相続人が存在しない場合、内縁の配偶者が同居していたときは、内縁の配偶者は借主の地位を承継する。
  • イ 借主に相続が開始し、共同相続人が賃借権を共同相続した場合、貸主は各共同相続人に対して、相続分に応じて分割された賃料を請求できるにすぎない。
  • ウ 貸主に相続が開始し、共同相続人が物件を共同相続した場合、相続人が解除権を行使するためには、過半数の共有持分を有していなければならない。
  1. ア、イ
  2. イ、ウ
  3. ア、ウ
  4. ア、イ、ウ
ぶた
住宅の賃貸借契約の当事者に相続が発生した場合の権利関係に関して、適切なもの(正しいもの)の選択肢の組み合わせを答える問題です。

ア 借主に相続が開始し、相続人が存在しない場合、内縁の配偶者が同居していたときは、内縁の配偶者は借主の地位を承継する。

借主に相続が開始し、相続人が存在しない場合、内縁の配偶者が同居していたときは、内縁の配偶者は借主の地位を承継します。

その為、選択肢アは正しいです、

内縁の配偶者は、借主の地位を承継するだけです。相続人になれるわけではありません。

イ 借主に相続が開始し、共同相続人が賃借権を共同相続した場合、貸主は各共同相続人に対して、相続分に応じて分割された賃料を請求できるにすぎない。

借主に相続が開始し、その共同相続人が賃借権を共同相続した場合、貸主は各共同相続人に対して、賃料全額を請求できます。

その為、選択肢イは誤っています。

ウ 貸主に相続が開始し、共同相続人が物件を共同相続した場合、相続人が解除権を行使するためには、過半数の共有持分を有していなければならない。

貸主に相続が開始し、共同相続人が物件を共同相続した場合、相続人が解除権を行使するためには、過半数の共有持分が必要となります。

その為、選択肢ウは正しいです。

「賃貸不動産経営管理士」の試験 平成29年の過去問 16の解答とまとめ

適切なもの(正しいもの)は、アとウになりますので、選択肢③が解答です。

今日の問題の内容は下記の様になります。

  • 借主に相続が開始し、相続人が存在しない場合、内縁の配偶者が同居していたときは、内縁の配偶者は借主の地位を承継します。
  • 内縁の配偶者は、借主の地位を承継するだけです。相続人になれるわけではありません。
  • 借主に相続が開始し、その共同相続人が賃借権を共同相続した場合、貸主は各共同相続人に対して、賃料全額を請求できます。
  • 貸主に相続が開始し、共同相続人が物件を共同相続した場合、相続人が解除権を行使するためには、過半数の共有持分が必要となります。

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