「賃貸不動産経営管理士」の試験まで104日
「賃貸不動産経営管理士」の試験まで104日。
今日も、宅地建物取引士の試験とは違うジャンルの給水設備に関する問題です。
詳しくは、分からないので調べながら解説をして行きます。
「賃貸不動産経営管理士」の試験 令和元年30の過去問
【問 30】 給水設備に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 水道直結方式の直結増圧方式は、水道本管から引き込んだ上水を増圧給水ポンプで各住戸へ直接給水する方式であるため、定期的なポンプの検査が必要である。
- 逆サイホン作用により、一度吐水した水や飲料水以外の水が飲料水配管へ逆流することがある。
- 合成樹脂管を採用する場合には、温度変化に伴う伸縮に配慮する必要がない。
- 高置水槽方式は、受水槽と高置水槽を利用するため、水道本管の断水時や、停電時でも一定の時間なら給水することが可能である。
水道直結方式の直結増圧方式は、水道本管から引き込んだ上水を増圧給水ポンプで各住戸へ直接給水する方式であるため、定期的なポンプの検査が必要である。
直結増圧式給水とは
直結増圧式給水とは、浄水場にある配水ポンプの力だけで蛇口まで給水する直圧方式を一歩進めたもので、直圧では届かない高さにある中高層ビルのようなところであっても、増圧ポンプの力によって水を押し上げ、各階の蛇口まで給水することが可能な方式です。この方式であれば、浄水場からの水を直接給水可能であるので貯水槽方式よりも衛生的であり、また、受水槽等の設置スペースが不要となるなどの様々な利点があります。
浄水場からの水道管と蛇口を直結する方法です。
高層階でも増圧ポンプも力によって水を押し上げます。
受水槽が無い為、受水槽の定期清掃の様な費用が発生しませので、ランニングコストが安くなりますが、増圧ポンプの定期的な検査(メンテナンス)は必要です。
その為、選択肢①は正しいです。
逆サイホン作用により、一度吐水した水や飲料水以外の水が飲料水配管へ逆流することがある。
逆サイホン作用とは
洗面器や流しなどの水受け容器中に吐き出された水が給水管内に生じた負圧による吸引作用により給水管内に逆流する現象です。
その為、選択肢②は正しいです。
合成樹脂管を採用する場合には、温度変化に伴う伸縮に配慮する必要がない。
合成樹脂管は、温度により収縮をします。合成樹脂管を使用する場合には、温度変化に伴う伸縮に注意する必要があります。
その為、選択肢③は誤っています。
高置水槽方式は、受水槽と高置水槽を利用するため、水道本管の断水時や、停電時でも一定の時間なら給水することが可能である。
高置水槽方式とは
高置水槽方式は、必要とされる圧力を得るため、給水の箇所よりも高い位置の水槽にポンプで揚水し、重力で給水するものである。断水・停電時でも、タンクに貯留された水の利用が可能。
建物の上に受水槽を設置する方式になります。受水槽の貯まっている水がありますので、水道本館が断水の時も水の利用が可能です。建物の上に受水槽を設置してある高置水槽方式は、停電の時も重力により下にある部屋に水の供給が可能です。
その為、選択肢④は正しいです。
「賃貸不動産経営管理士」の試験 令和元年問30の解答とまとめ
誤っているものは、選択肢の③です。
今日の問題の内容は下記の様になります。
- 直結増圧方式は、浄水場からの水道管と蛇口を直結する方法で、間に増設ポンプを設置して水圧を上げます。
- 直結増圧方式で設置される増設ポンプは、定期的な検査(メンテナンス)が必要となります。
- 逆サイホン作用により、一度吐水した水や飲料水以外の水が飲料水配管へ逆流することがあります。
- 合成樹脂管は、温度により収縮しますので、合成樹脂管を使用する場合には、温度変化に伴う伸縮に注意する必要があります。
- 高置水槽方式は高所に受水槽を設置する為、断水や停電の時も一定の時間内(受水槽に水がある間)は利用可能です。
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