「賃貸不動産経営管理士」の試験まで83日
「賃貸不動産経営管理士」の試験まで83日。
今日は、賃貸管理における緊急時の対応に関する問題です。
「賃貸不動産経営管理士」の試験 平成30年の過去問 問27
【問 27】 賃貸管理における緊急時の対応として最も適切なものはどれか。なお、当該賃貸物件について管理業者以外に管理を委託されている者は存在しないものとする。
- 管理員が置かれてない建物では、自動火災報知器の発報や借主からの通報で火災の発生を感知後、通報を受けた者は直ちに現場へ駆けつけ、火災を確認し借主等の避難誘導を行った後に消防署へ通報しなければならない。
- 地震発生時、管理員が置かれていない建物では、震災後できるだけ早く賃貸物件を訪れて被害状況を把握し、復旧や後片付けを行う。
- 上階がある居室の天井からの漏水の発生を入居者から知らされた場合、管理員が置かれている建物であっても、「急いで上階に行き、下階に水が漏っている旨を告げて下さい。」と入居者に伝え、修理業者と共に現場へ行く。
- 空き巣被害が発生した後は、警察の巡回も厳しくなり、しばらくは犯人も警戒するので、掲示板等に空き巣被害が発生した旨の掲示さえすれば、管理業者の対応として足りる。
1.管理員が置かれてない建物では、自動火災報知器の発報や借主からの通報で火災の発生を感知後、通報を受けた者は直ちに現場へ駆けつけ、火災を確認し借主等の避難誘導を行った後に消防署へ通報しなければならない。
不動産屋の従業員にできることは限られていますので、とりあえず火災があった場合は消防署へ通報をしないといけません。
消防署に通報をした後でも、借主等の避難誘導は間に合います。
その為、選択肢①は誤っています。
2.地震発生時、管理員が置かれていない建物では、震災後できるだけ早く賃貸物件を訪れて被害状況を把握し、復旧や後片付けを行う。
そのままです。
不動産屋の従業員は、地震発生時に管理員が置かれていない管理物件では、震災後できるだけ早く賃貸物件を訪れて被害状況を把握し、復旧や後片付けをするべきです。
その為、選択肢②は正しいです。
3.上階がある居室の天井からの漏水の発生を入居者から知らされた場合、管理員が置かれている建物であっても、「急いで上階に行き、下階に水が漏っている旨を告げて下さい。」と入居者に伝え、修理業者と共に現場へ行く。
管理員が置かれている建物では、管理員が対応をします。
管理員がいるのに、わざわざ入居者に「急いで上階に行き、下階に水が漏っている旨を告げて下さい。」とお願いをするのはおかしいです。
管理員に状況を確認してもらい、修理業者を向かわせるか判断をします。
その為、選択肢③は誤っています。
4.空き巣被害が発生した後は、警察の巡回も厳しくなり、しばらくは犯人も警戒するので、掲示板等に空き巣被害が発生した旨の掲示さえすれば、管理業者の対応として足りる。
空き巣被害が発生した後は、警察の巡回も厳しくなるかもしれませんが、建物の立地が空き巣をしやすい場所なのかもしれませんので、空き巣被害が繰り返される可能性があります。
その為、防犯用の照明やカメラを設置するなどいろいろ対策を行うべきです。
掲示板等に空き巣被害が発生した旨の掲示をするだけでは足りません。
その為、選択肢④は誤っています。
「賃貸不動産経営管理士」の試験 平成30年の過去問 問27の解答とまとめ
最も適切なもの(正しいもの)の選択肢は②です。
今日の問題の内容は下記の様になります。
- 火災があった場合はまず消防署へ通報をしないといけません。
- 地震発生時に管理員が置かれていない管理物件では、震災後できるだけ早く賃貸物件を訪れて被害状況を把握し、復旧や後片付けをするべきです。
- 天井からの漏水の発生を入居者から知らされた場合、管理員が置かれている建物では、管理員が上階の入居者との対応をするべきです。
- 空き巣被害が発生した後は、警察の巡回も厳しくなるかもしれませんが、建物の立地が空き巣をしやすい場所なのかもしれません。防犯用の照明やカメラを設置するなどいろいろ対策を行うべきです。
- 掲示板等に空き巣被害が発生した旨の掲示をするだけでは足りません。
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