「賃貸不動産経営管理士」の試験まで72日
「賃貸不動産経営管理士」の試験まで72日。
今日は、賃貸借契約の保証に関する問題です。
「賃貸不動産経営管理士」の試験 平成29年の過去問 問15
【問 15】 賃貸借契約の保証に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 保証人は、更新後の賃貸借から生ずる借主の債務については、別途、保証契約を更新しない限り、保証債務を負わない。
- 連帯保証人は、貸主から保証債務の履行を求められたときに、まず借主に催告すべき旨を請求することができない。
- 貸主が賃貸物件を第三者に譲渡した場合、保証契約は当然に終了し、保証人は新貸主との間で保証債務を負わない。
- 賃料債務の保証人の場合は、書面を作成しなくても効力が生じる。
1.保証人は、更新後の賃貸借から生ずる借主の債務については、別途、保証契約を更新しない限り、保証債務を負わない。
保証人は、原則として、更新後の賃貸借から生ずる借主の債務について、保証契約を更新しなくても保証債務を負うことになります。
その為、選択肢①は誤っています。
2.連帯保証人は、貸主から保証債務の履行を求められたときに、まず借主に催告すべき旨を請求することができない。
保証人には催告の抗弁権がありますが、連帯保証人には催告の抗弁権がありません。
まず、借主に催告すべき旨を請求することはできません。
催告の抗弁権とは
保証人が「まず主たる債務者に対して先に催告するべきである」旨を請求できる権利です。
その為、選択肢②は正しいです。
3.貸主が賃貸物件を第三者に譲渡した場合、保証契約は当然に終了し、保証人は新貸主との間で保証債務を負わない。
貸主が賃貸物件を第三者に譲渡したことにより、新貸主が主たる債務の債権者となった場合、保証契約の関係もその新貸主に移転し、保証人は新貸主との間で保証債務を負うことになります。
その為、選択肢③は誤っています。
4.賃料債務の保証人の場合は、書面を作成しなくても効力が生じる。
本来契約は、申し込みと承諾で成立しますが、保証契約は書面での契約の締結が必要です。
その為、選択肢④は誤っています。
「賃貸不動産経営管理士」の試験 平成29年の過去問 15の解答とまとめ
最も適切なもの(正しいもの)の選択肢は、②です。
今日の問題の内容は下記の様になります。
- 保証人は、原則として、更新後の賃貸借から生ずる借主の債務について、保証契約を更新しなくても保証債務を負うことになります。
- 保証人には催告の抗弁権がありますが、連帯保証人には催告の抗弁権がありません。
- 貸主が賃貸物件を第三者に譲渡したことにより、新貸主が主たる債務の債権者となった場合、保証契約の関係もその新貸主に移転し、保証人は新貸主との間で保証債務を負うことになります。
- 保証契約は書面での契約の締結が必要です。口頭での保証契約では効力を生じません。
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